イチゴは気温が18度を境界にして、それより高い温度ではランナー、以下の温度では花芽に変化する生理があります。これから夏になるとランナーばかりになります。5度以下では成長は止まってしまいます。ランナーは次作の苗に使えます。
農家の場合は、その生理を利用して、寒くなる時期に、ハウスで保温しながら、花芽がでる温度帯を調整しながら、長い期間の収穫をしていきます。実際には電気代金がかさむので誰もやりませんが、夏でもハウスでクーラーを付けて温度18度以下を保てばイチゴは収穫できることになります。
さて、春の露地栽培では、気温が徐々に上がってくるので、平均18度以下の温度はそれ程長くなく、2番目の花が咲くまでが平均の傾向だと思います。従って品種にもよりますが、一回の花芽に花が6個咲くとして、2番花まで取れると仮定すれば、合計12個のイチゴが一株から収穫できることになります。
その際に、次の花芽が温度の上昇に反応して、ランナーがでてきます。いわゆる生殖成長から栄養成長(ランナー)へ変わっていきます。
ランナーを採り続ければ、多少は栄養成長への移行は抑制することができますが、本来ではありません。しかし、イチゴへの栄養を集中させる上においては多少は有効だと思いますので収穫が終わるまでは、ランナーを抜き欠いてください。ランナーは強いので、イチゴの株も一緒に引っ張ってしまい、根を傷めてしまいますので、イチゴの株を支えながら注意して欠いてください。
大変な長文失礼しました。